情報の取捨選択と整理整頓はユーザーに高い満足度を与えるために、最も重要なフェーズです。
設計の基本は、情報の整理と整頓です。Webサイトではユーザーが求めている情報を簡単に見つけられる様な状態にしておくと同時に、ユーザーに訴えたい情報を的確かつ有効に投げかけるような設計をする必要があります。
Webサイトでの整理整頓術
第1にすることは、コンテンツのリストアップです。
まず、Webサイトの目的を明確にして想定ユーザーを考えましょう。そして、想定されたユーザーに対して、何を提供すればその目的を達成できるかを考えます。この時点では、「こんな内容のページ」といったイメージを持って入ればOKです。
次に必要な情報を分類する作業を行います。
ここでも大切なことは、「想定ユーザーにとって、どのように分類すると分かりやすいか」ということを考えて分類を進めることです。ユーザーにとって最も直感的に分かりやすく使いやすい分類方法を見極めなければなりません。
分類方法の種類
時系列 | ニュース、新着情報 |
地域別 | 地図、住所 |
データ属性別 | 文章、写真、動画、音声、数値 |
あいうえお順 | 辞書、百科事典、学校の学籍番号 |
セクション別 | 組織の部署 |
生活シーン | 食べる、飲む、泊まる、買う |
カテゴリー別 | コンテンツの属性ごと、商品アイテムごと |
分類の方法をしたあとに、コンテンツの分類を行いますが、Webサイトに掲載するコンテンツは多種多様です。テキスト、写真、イラスト、動画、表データ、グラフ、音源、PDFなど、さまざまなファイル形式があり、それらは重さや厚さが見てとれません。また、おなじコンテンツであっても、目的や文脈によっておかれるべき適切な場所が変わってきます。
まずはリストアップされた情報の内容ごとに仮タイトルをつけて、その内容の概要をメモしていくとよいでしょう。リストはExcelのようなよう計算ソフトウェアに入力しておくと、あとの作業がやりやすくなります。
Excelを使用してリストアップした例
掲載する情報すべての入力ができたら、各情報に、似たようなもの、近い感じがするもの、同じグループに入りそうなものを集め、かたまりをつくっていきます。この際、どうしても同じグループが見つからない情報があったとしても、無理やりどこかのグループにいれないことが重要です。小さなまとまりがいくつもある状態で、問題ありません。
情報分類が終わったら、サイトマップに落とし込みましょう。
サイトマップとは、Webサイト内の情報構造を一覧できるようにする、Webサイトの設計図です。サイトマップにすることにより、より具体的に導線をイメージできます。
サイトマップのサンプル